ゴンゾはアニメの企画・制作や版権など権利の取得・使用許諾を主事業としています。同社作品の「ストライクウィッチーズ
とまあ一見優良企業ですが、このゴンゾはおそらく個人的保有株式のうち上場廃止第一号になりそうな感じです。
東証マザーズ上場でアニメ制作のゴンゾ(旧GDH、3755)は1日、上場廃止基準に抵触するおそれがあると発表した。2009年3月期の連結決算で債務超過を解消するめどがたたないため。
同社は2008年3月期の連結決算で債務超過となり、「継続企業の前提に関する疑義」を財務諸表に注記。債務超過基準に係る猶予期間に入っていた。その後、増資やリストラ策などを実施したものの、当初予定していた優先株による第三者割当増資が不可能になったため、解消のめどがたたなくなった。
東京証券取引所は1日、ゴンゾ株を監理銘柄に指定すると発表した。有価証券報告書の提出日(6月下旬予定)に整理銘柄指定、その1ヶ月後に上場廃止となる。
日経QUICKニュース2009年4月1日
ここ3年の最終損益は25億円(2007年3月期)、37億円(2008年3月期)、34億円(2009年3月期)の赤字と信じられない決算を発表しています。
さらに1年以内に返済が必要な借入金が27億円もあるのに対し、現時点での現預金が2億円(売掛金、関係会社貸付金が20億円ありますが、おそらく回収は難しいと思われます)しかなかったり、監査法人が意見不表明としていたり、かなり絶望的な状態です。
個人的には先日送られてきた事業報告の以下偶発債務の部分が非常に気になりました。
当社は、平成21年4月3日、ゴンゾロッソ株の保有者であるジャフコV2−W投資事業有限責任組合、ジャフコV2共有投資事業有限責任組合、およびジャフコV2−R投資事業有限責任組合の無限責任組合員である株式会社ジャフコから、事前の通知なく、当社が保有する株式会社ゴンゾロッソの保有株式を平成21年3月31日に全株、中小企業サービス機構株式会社に対し売却したことに対し、約定にある当社及び株式会社ゴンゾロッソ両社に対する買取請求に基づき、上記各投資事業有限責任組合より、それぞれ36,720千円、373,020千円、および14,120千円にて、当該保有株式を買い取ることを請求されております。
また、平成21年4月20日、ゴンゾロッソ株の保有者であるがんばれ日本企業ファンド一号投資事業有限責任組合の無限責任組合員であるチャレンジ・ジャパン・インベストメント株式会社から、417,450千円にて保有株式の株式買取請求および損害賠償請求が主張されております。
ここから先は私の全くの憶測ですが、ゴンゾは(最近社長持分の株式を担保に非常に精力的に融資活動を行っていらっしゃる日本振興銀行グループの)中小企業サービス機構から期中にゴンゾロッソ株を担保に約4億円の借入を行っていたのではないでしょうか。
ゴンゾとしてはいわかぜキャピタルからの9億円のファイナンスをあてに返済を計画していたものの、2009年2月に増資が中止になり、借入金が返済できず虎の子であったゴンゾロッソ株を手放さざるを得なくなったのではないでしょうか。
そして、ジャフコは2007年2月にゴンゾ(当時GDH)からゴンゾロッソ株の譲渡を受けており、その時に「ジャフコ」「ゴンゾロッソ」「ゴンゾロッソ代表取締役」とさらに「ゴンゾ」間で4者間契約を結び、契約書の中に「ゴンゾはジャフコの事前の承諾なしにゴンゾロッソ株式を譲渡してはならない。もしこれに反することがあればジャフコに譲渡したゴンゾロッソ株式をゴンゾが買戻さなければならない」との文言を入れていたのではないでしょうか。
一言で言うと経営陣の脇が甘すぎです。
そりゃIPOを目指すと言っていたはずの企業が日本振興銀行グループに入ったとなればベンチャーキャピタルは黙ってないでしょう。
この他にもタカラトミーから訴えられていたり、借入金の返済期日を経過していたり、代表の石川氏に対して貸付金があったりと企業としてもうどうしようもありません。
せっかくなので以下株主総会での質問と回答の一部です。
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Q:「咲
A:執行役員の柄澤氏と代表の私(石川氏)が総責任者となり、現場の責任者が指揮をとっている。ただしここではその責任者の名前までは申し上げられない。
Q:金融機関に返済できないなど契約違反が多い。経営者の責任はどう取るのか。
A:役員報酬はカットしている。ただしその具体的数値は控えさせていただきたい。危機を脱することが最優先事項であると考えているため、私(石川氏)は退任することは考えていない。
Q:ブロードバンド対応の遅れなど減収要因に対し対策がなされていなかったのではないか。今後DVD販売をコア事業をするとして会社をどう立て直していくのか。
A:アジアではインターネット配信事業に力を入れているがまだ違法サイト等に負けている。今後こういった事業は伸びていくと考えられるが、まだDVDの落ち込みをカバーできるところまではいっていない。当面は「ストライクウィッチーズ」や「ラストエグザイル」などリクープラインを越えている作品の続編など厳選して制作活動を行っていく。
Q:石川氏への貸付金の理由は何か。
A:個人的事情のため控えさせていただきたい。
Q:利益をあげているゴンゾロッソ株をなぜ手放したのか。
A:元々保有比率は55%であり、経営資源をアニメ事業に集中させるため財務的問題から譲渡した。
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多忙のため私はここで退席したので、詳細は他サイトをご参照ください。それにしても最後の質問の回答が苦しすぎる…
ちなみに株主総会のお土産は(おそらく)裁判中のタカラトミー製の「咲」組立式フィギュアでした。
まあ、くれるのならもらっときますけど…私の約11万円を…
あとついでに下で書いたライツバンクにもGDHキャピタルは出資していました。
最後にこのゴンゾの他にもブロッコリー(2706)やマーベラスエンターテイメント(7844)など一部コンテンツ系上場企業は苦戦を強いられています。
日本はアニメ、ゲーム等コンテンツ系が強く、今後の産業を支える事業であるとか言われていますが、これに対し私は警鐘を鳴らしたいと思います。
色々叩かれていますが、アニメの殿堂などに120億円かけるくらいなら一刻も早くコンテンツ権利関係の法整備や違法ダウンロードの取締りを強化し、コンテンツ系従事者の待遇向上を図るべきではないでしょうか。
このまま放っておくとこの業界は儲からないものとみなされ、このまま衰退していってしまうかもしれません。
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懐かしいですね。もう一ヶ月です。
あまり思い出したくありませんが。
ストパンやエグザイルの続編の前に潰れそうですし……
どうせ買うなら、I.Gにしとけばよかった…と思わずにいられません。
非常にまっとうなご質問をされていた方ですね。
コンテンツ自体は価値のあるものをもっていると思うので、倒産してからスポンサーがつくか、どこかに権利譲渡されるなどで続編自体は作られるのではないでしょうか。
IGポートも現時点ではそれなりに割安な感じですが、個人的には株主優待がないのであまり魅力を感じないです。